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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「白菜の漬物」(燕京歳時記)

白菜の漬物は塩漬けした白菜のことだ。
粥を人に贈るときには必ずこれを添えて贈る。
白菜の漬物の善し悪しで、その家の盛衰を占うことが出きるともいう。

『広群芳譜』には
白菜は「しゅう」と言う名もある。北方では穴倉で、外気に当てずにそだてる。そうすると若葉が大きく育つのだという。こうして育てられた葉は、しっとりした黄色で歯ごたえも良く、味も良い。白菜の一種で黄芽という。

と書かれているが、これは現在食べている表面の葉と芯を分けて考えているだけで、実際は別の種類でも何でもなく、ただの白菜だ。

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「雍和宮の粥の炊きだし」(燕京歳時記)

雍和宮ではラマ僧が八日の夜に粥を炊き、仏に供える。
このとき朝廷からは大臣が派遣されこれを見守り、敬意を表す。
このとき使われるなべの大きさは数100kgの米を入れることが出きる。


炊き出しに使われた大鍋
「臘八粥」(燕京歳時記)

黍、白米、もち米、粟、菱の実、あかあずき、皮をむいた棗で造った餡などを水で柔らかく煮て作る。ほかに赤く色づけした桃の種、杏の種、西瓜の種、落花生、榛(はしばみ)の実、松の実や、白砂糖、赤砂糖、干し葡萄、などをもちいて色付けをする。
蓮の実、サヤインゲン、すすだまの実、竜眼は味を台無しにしてしまうので、入れてはならない。

毎年十二月七日になると、果物の皮をむき、器を洗って、夜通し準備をする。
そして明くる朝には粥が出来あがっている。
この粥は、先祖や仏に供える他、親戚や友人たちに配られる。
人に配るときには正午を過ぎてはならない。
人に贈る場合には赤い棗や桃の実などで獅子や人形などを作って粥の上に飾った趣向を凝らしたものを贈る。

『燕都遊覧志』には
十二月八日、朝廷では官僚達に粥を賜る。世間でも臘八粥を作る。果物、米や雑多なものを入れて作る。多くの種類のものが入った粥が良い粥だといわれている。

とかかれている。

今日では官僚らが粥を賜る習慣はなくなったが、貴族の人たちの間では贈答をして、アイディアを競い合っている。
昔の人がしたことに比べ派手になっていることは確かだ。

「神迎え」(燕京歳時記)

除夜の神迎えの後は新年となる。
最初に外に出たときには、必ず喜神を迎えて拝礼する。

「年送りの挨拶」(燕京歳時記)

大晦日に正装をして、親戚や友人を訪ねることを年送りの挨拶という。
家族が家長に正式に挨拶をすることも年送りの挨拶という。
新婚者は必ず、妻の実家を訪ねて年送りの挨拶をする。
これを行わなければ礼儀知らずといわれる。
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