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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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北京風俗図 12. 抗 街 (担ぎ屋)





担ぎ屋と訳してよいのかわからないのですが...
雰囲気がわかれば... というこの場の訳語として捉えてください。

お手軽な運び屋さんだったようです。
なんの特技もなくても、体力さえあれば...


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北京風俗図 10. 山背子 (背負い子)



背負い子で荷物を運ぶことを生業としている人が描かれています。

道端でおじさんがしんこ細工を作りながら売っていました。
年末にはぜかこういう民間工芸品が欲しくなるんですよね。
買い物への行きすがらみかけて、買おうか買わまいかなやんだのですが、
途中でしんこ細工を手にした親子を見かけてうらやましくなり、
帰り道に買ってしまいました。


なくても作ってもらって孫悟空を買おうと思っていたのですが、
赤兎馬じゃないけれど、赤い馬があって悩んでしまいました。


「小さい子にやるのに買ってきなよ!」とニコニコ顔で手を動かすおじさん。
「午年だしね、でも孫悟空も欲しいしね」というと、
「ガハハハ」と大笑い。


おじさんの「ガハハハ」で、二つ買うことに決定。
おじさんにそう言うと


「馬に元宝をつけてあげるよ ダンナにやりなよ!」
と黄色に着色されたしんこを出して、元宝=馬蹄金を作って馬に載せてくれました。
これには意味があります。
馬の上に財宝 = 「馬上発財」 
馬上は中国語で「すぐに」という意味なので、「すぐに商売繁盛」という願掛けの縁起物です。
年の瀬によいものを買いました。


 



写真がそのしんこ細工です。
元宝=馬蹄金... いびつすぎてそれには見えないのはご愛嬌!
馬もかわいくて、赤兎馬には見えませんが、気持ちだけでも赤兎馬(^^ゞ
孫悟空は、日本の方には、「???」かもしれませんが、
中国ではこれは十分に孫悟空です(笑


しんこ細工についてはこちらをご参照 →「北京民間生活彩図:賣江米人図(しんこ細工売りの図)

おじさん、ちょうどこんな風な感じで作りながら売ってました。
(着てるものはちがいますけどね....)


 

ここ百年の天安門の写真が特集になっているのを見つけました。
ぜひご覧ください。



↓こちらをクリックしてご覧ください。(外部の特集記事に飛びます)↓
写真特集 天安门百年变迁 (天安門、百年の変遷)

国慶節近くなると、こういう記事が毎年増えますね...

新しい写真は、ここでの紹介の範囲を超えるのですが、
古い写真は、まだまだ範囲内かな... とここでご紹介することにしました。
清の時代の人たちを紐解いていると、「旗人」という言葉に出会うことがあります。「旗人」とは日本語に言い換えれば江戸時代の旗本と訳すのが適当に思えます。この「旗人」には8つのグループがあり、それを八旗といいます。

もともと八旗は、満州族の戸籍制度と軍事制度をかねたものです。成年男子300人がニル(部隊)、5ニルでジャラン(大隊)、5ジャランでグサ(軍団、7500人)となりますが、そのグサは旗という意味で、中国語で「旗」といわれ、満州族にはもともと4旗がありました。それが後に増えて「八旗」となりました。

詳しくは、燕京雑考:八旗をご覧ください。
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