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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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北京民間生活彩図:磨刀剪図(とぎやの図)



とぎやは、ラッパの音が目印です。
水の入った缶と砥石を横長の木のイスにしつらえて、肩にかけて、ラッパを吹きながら流しています。

新しい刃物は、最初にとぎやさんに研いでもらってから使います。
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北京民間生活彩図:賣檳榔図(ビンロウ売りの図)



ビンロウとは、南方の果実で、噛みタバコ、チューイングガムのような嗜好品です。
(噛みタバコのほうが正解かな?)


(写真:ウィキペディアの「ビンロウ」から撮影者:Hadgeさん)

蓋つきの筒のような籠に入れて売られていたビンロウは、ベトナムや中国の南の島・海南の産だったそうです。
ビンロウの実は写真のように割って手渡されます。

実をかじると、繊維が残り、これはチューイングガムのように吐き出して捨てるそうです。
私は食べたことがないのですが、話しを聞くと好き嫌いがかなり分かれるようです。
北京民間生活彩図:串鈴賣薬図(流れの医者の図)



指にさした胴のわっかを鳴らし、薬の効用を書いた紙を持って、街中を流していた医者です。黄色い袋には薬が入っているのでしょう。

多くは流れ者でちょっとした民間療法の心得があったものが流れの医者になったと言います。

普通、流れ者は芸をして衣食を乞いましたが、流れの田舎医者は薬を売りつけて金を取りました。
北京民間生活彩図:耗子図(ねずみ使いの図)



ねずみ使いは、ラッパを吹きながら街を流していました。

横木を組み立てたものには、さまざまな小道具が吊り下げてあり、ドラを合図にねずみが、はしごを登ったり、水汲みをしたりを見せました。

北京の年中行事などを記した「燕京歳時記」にも記載があり
ねずみ使いは木箱の上に横木をしばって、鼠を調教、水汲みや輪くぐりなどの技をやるが、銅鑼の音で始めたり終ったりする。
と書かれています。

路傍で子供相手に見せたり、お屋敷に呼ばれて演じたり... お屋敷に呼ばれたときは、必ず「お宅に、ネコはいますか?」と聞いたとか何とか....
北京民間生活彩図:賣玻璃鏡図(ガラス絵売り図)



木枠に挟んであるのは、ガラス絵です。ガラスに絵を描いたもので、鏡の枠に入れて、絵鏡として使われました。

絵は、美人画や風景、物語の場面、花や鳥などさまざまなものがあったようです。

ガラス絵は、ガラスに直接絵を描くのではなく、最初に、紙や布に絵を描いて、それをガラスに写すという方法だったそうです。
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