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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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北京民間生活彩図:做潮煙図(タバコ作りの図)



潮煙.... つまり潮タバコ....。 かつて広東省潮安県がタバコ葉の産地だったので、潮安産タバコ → 潮安煙草 → 潮煙 になりました。

タバコの葉を細く切って、タバコに使えるように特別の機械で細く切っています。そしてその細かく切られたものが、潮煙として売られました。

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北京民間生活彩図:賣涼粉図(北京風ところてん売りの図)



涼粉(リャンフェン)... かなり力技で、北京風ところてんと訳しました。

涼粉は、青豆のでんぷんで作ります。
この売り子は、四角く固めたものを片方の桶に入れて運びます。
ちょうど”ところてん突き”でつく前のところてんの塊を考えてください。
注文があると、その四角い涼粉の塊を、細く切って、碗に入れます。
その上に、薬味やら、酢やら、ごま油やらをかけて、
箸で”つるつる!”と食べます。
まさしく、ところてんのようではありませんか?

売り子は、涼粉が入っている桶と、もう一つ、碗、箸、調味料などが入った桶を天秤棒で担いで、流し歩きます。

夏の風物詩です。

ちなみに原料の緑豆は、漢方で、暑気除けに効果があるとさている食材です。
北京民間生活彩図:捨冰水図(氷水の喜捨の図)



夏の最も暑い時期に、役所の前に黄色い布をかけた葦簀張りの場所に、上に氷を置いた水を入れた桶が置かれ、冷たい水が施されました。

黄色い布ということは、皇帝からの下賜を表しています。その証拠に「皇思浩蕩」と描いてあります。

この他、一般の冷たい水の施しもあったそうで、そこでは「普結良縁」とかかれていたりしたそうです。
北京民間生活彩図:插扇面図(扇面貼りの図)



立夏を過ぎたころから、街中に涼しげな鈴の音が聞こえ始めます。
それは扇面を貼ってくれる扇屋の鈴の音です。
道具や、扇面を入れた箱の上に吊るされたいくつ物鈴から聞こえてくる音です。

この鈴の音が聞こえてきたら、もうすぐ夏。
夏に活躍する扇子の面を新しくして、夏を迎えます。
北京民間生活彩図:做席図(葦簀(よしず)作りの図)



葦簀(よしず)を作っているところです。

中国語の場合、”ござ”も”よしず”も席(むしろ)なのですが、これは”すだれ”と解説にかいてありました。

ちなみに、これは日よけに使うと言うわけではなく、家を建てるときに、土壁の芯(小舞)としてつかわれます。
日本で土壁を作る場合、竹の「小舞」が芯になります。その小舞を葦で作ったものと考えてください。
土壁についてはこちらを参照させていただきました。
職人がつくる木の家ネット」の「木の家そもそも話 その7 土壁の魅力
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