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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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本屋さんで本を買うなんて何年ぶりだろう。
昨今はほぼネットですからねぇ....
とそんな私が、購入したのは『旧时风物』(旧時風物)。



副題の、「在历史中追寻美」(歴史の中の美を尋ねて)に惹かれました(^^ゞ
作者の先生の没後三十周年の愛蔵版ということで、ハードカバー。 45元也。


~>゜)~<蛇足>~~
歴史のコーナーに、日本の某新書の翻訳版が何冊も並んでいました。
中国の歴史関連の書籍、それも日本の先生方の著作物です。驚きました。

~>゜)~<蛇足2>~~
このところ、アクセスが悪く、UPどころか、
自分のブログに入ることもできませんでした。
ときどきあるんですよねぇ。こういうこと.... (  ̄- ̄)
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明石書店: 北京を知るための52章




北京に「住む」あるいは「住んだ」人の視線で、北京の歴史や暮らし、食文化、文化・芸能、社会などを紹介する。もっと北京を知るための主要参考文献や、コラムも収録。

1980年代の北京から現在の北京まで。
その時代時代に暮らしてきた日本人の姿が思い浮かびました。



~>゜)~<蛇足>~~

御縁があってこの本にかかわらせていただきました。
北京の諸先輩、専門家の方々がいろいろと書いていらっしゃいます。


北京を知るための52章(明石書店)
私の本棚は、本棚なのですが、なんでも飾ってあるというより、
あれやこれやが雑然と放り込まれている状態です。
1年に何度か、あんなものがあったこんなものがあるとひっくり返すのも楽しいです。

この薄汚れたビニールバッグに入っているものを今回はご紹介します。


中に入っているのは小さな本、15冊。
いったい何なのかというと、连环画(連環画)中国の古典『紅楼夢』全15冊です。




连环画(連環画)はよく中国の漫画と言われますが、
中を見てもらうとよくわかるようにどちらかというと絵本のようなものです。
でも、読むと漫画と言われるのがわかる気がする不思議な本です。


手のひらほどの大きさで、かつては子供から大人まで貸本屋などで楽しんでいました。
手元にあるものは現在古典の『紅楼夢』だけですが、
子供向けのお話から革命戦士もの、古典までいろいろな本がありました。
現在では骨董市などに並ぶ、骨董品になっています。




連環画を絵本にしたものもありました。

古いものでは、英中対訳の『中国神話シリーズ』


そして収蔵版シリーズ『連環画収蔵珍品』の2冊
古典の『西廂記』、『白蛇伝』です。




読書の秋、いつもとは違った本を開くのも楽しいです。







~>゜)~<蛇足>~~

『紅楼夢』に『西廂記』、『白蛇伝』...
なんと少女趣味(^^ゞ
でも、かつては『三国志演義』も持っていました。
こちらはアメリカ時代、三国志大好き!な知人の息子さんにプレゼントしして手元に残っていません。
『三国志演義』の連環画は、実家に陳舜臣氏の翻訳ものが残っているはず。
いつかは手元に引き取りたいです。

北京民間風俗百図
書目文献出版社 1982・北京
 北京図書館に保管されている「北京民間生活彩図」という清の時代が絵を集めてある。残念ながら清のいつ頃にかかれたものかは記載がない。
 絵の横に解説が書かれているがこれは毛筆でもちろん旧字体。読者のために下に絵の題名と解説が簡体字で書かれている。
 北京に留学した当初(1983年)遊びに行った先輩が持っていた本で、一目ぼれして、自分でも探し当てて買った一冊。
 下は、図の第一、「頭剃りの図」。このような絵が100枚収められている。


旧京返照集
人民美術出版社 1987・北京
 首都博物館の編纂による写真集で首都博物館にて購入。この種の写真集のはじめのものかもしれない。それにしても印刷が悪いのは紙のせいか。反面時代を感じさせてくれて、それはそれでこの本に感激した。
 ほとんど変わっていない北京大学構内(かつての燕京大学構内)に懐かしさをかんじたり、整然と並ぶ人力車に驚いたり。
 昨今では珍しくなくなったこの種の写真集だけれど、この古い写真集、いまだに売っていることには驚きだ。


北京風俗図
北京古籍出版社 1986・北京
 これの本に収められている絵は民国期の画家。陳師曾によりかかれたもの。全部で34の絵が描かれておりそれぞれに詩がついている。ちなみにこの陳師曾は魯迅の学生時代からの友達。
 この本は、魯迅、陳師曾が良くぶらついたという琉璃廠の本屋を悪友と二人でぶらついているときに見つけ買い求めた。


旧京環顧図
雲南人民出版社 1995・北京
 王大観という画家の描いた「清明上河図」以来の風俗画の傑作といわれている「旧京環顧図」、「夏京回望図」、「旧天橋一覧」という清朝末期から民国期にかけての北京の風俗を描いた絵巻を本にしたもの。虫眼鏡を片手に細かいところまで楽しめる。
 これ以外に、「残冬京華図」という絵もあるそうで、それも手に入れたいなぁとおもっている。
 絵を見ているだけで、昔の胡同に迷い込んだそんな気になれる。


捧読胡同児
経済日報出版社 2001・北京
 大型書店の美術書コーナーを何気なく覗いたときに出会った一冊。60年代、70年代、80年代、90年代の胡同の生活の様子をスローガンなどをその時代のスローガンなどと一緒に描いて見せている。70年代80年代の絵は私にも懐かしい。(初回の滞在は83年から90年)
 作者は胡同に育った楊信。経済日報という新聞社に勤務の編集者兼記者兼漫画家兼挿絵画家だという。
 時代を追ってみると、庶民の生活の移り変わりがわかってとても楽しい。


 老北京城與老北京人
海鋒出版社 1993・香港
老北京城與老北京人
海鋒出版社 1993・香港
 私が持っているこの種の写真集の中でこの本の写真が一番きれい。それもそのはず香港で出版された本。
 この本には英語版とそして同じく上海の写真集もある。私の持っているのは北京の中国語(繁体字)版のみ。
 白黒だが写真がきれいなので、そんなに昔のものだという気がしない。
 表紙は、花嫁行列の花嫁の籠。どの写真を見ても映画のようにきれいで見飽きない。


老北京市井風情画
外文出版社 1999・北京
  連環画という中国の漫画で有名な盛錫珊の北京風俗画の画集。すでに持っていた写真集の写真を描いたものが多い。これは最近出版される風俗画集全体に言える ことだ。また、写真集にしても載っている写真はどれも一緒という現象がおきている。仕方がないことだとは思うが...。
 それでもこの本が気に入っている理由は、写真には色はついていないけれど、絵には色がついているため、とてもわかりやすく、参考になるということ。
 外文書店の出版ということで外国語と中国語の解説がついている。私が持っているものは英語と中国語。フランス語、ドイツ語版を見かけたこともある。


北京老天橋
北京出版社 1996・北京
 天橋というと、なんでもありの一帯というイメージが強い。ここに行けばなんでも手に入り、何でも楽しめる……そんな風にかつての天橋を知らない私自身が思いこんでいる。
 そんな昔の天橋を紹介した写真集だ。出し物をしていた有名人の紹介あり、映画館の紹介あり、有名だった娼婦のことにも言及されている。
 写真を見ているだけでその場のにぎやかさが楽しめるそんな一冊。
 現在の天橋の様子もちょっと紹介されているが、これで天橋とは言ってほしくない...と思うのは私だけか...。ま、楽しめればそれでいいか。


馬海方北京風情画集
香港心源美術出版社  1996(?)・香港
 現代の若手(?)風俗画家の一人、馬海方の画集。
 ふと立ち寄った画廊でとても気に入った絵が馬海方の絵だった。でも一目ぼれで買える金額ではなかった。店の人に画集はないかと訪ねたところ、飾ってあったカレンダーの過去の部分を二枚譲ってくれた。
 その後偶然立ち寄った額縁屋さんにこの画集が置いてあり一も二もなく購入。現在はこの画家の絵葉書が売られている。
 表紙の絵は「余暇」。余暇に鳥かごを三輪の自転車に乗せて、公園にやってきて木につるして鳴き声を楽しんでいるところ。北京では、鳥かごをぶら下げて公園などに向かうおじいさんを良く見かける。


旧京史照
北京出版社 1996・北京
 アメリカから北京に旅行に来たときに購入。こんなきれいな写真集ができたのかと感激した一冊。以前買った旧京返照集とくらべ、内容も増え、本の質も良くなっていた。(値段が10倍ほどになっていたのにはもっと驚き。円換算するとほとんど変わっていないことにも驚いた)
 中国語ばかりではなく英語でも解説がついている。
 野菜を川の水につけてにこやかに笑っている男性の写真。何の事はない、野菜に水を吸わせ、増量しているの図。そんな写真も収められている。




先日、「マカートニー使節団」についていろいろと調べていて、
マルコ・ポーロを思い出し、突然、元の時代まで、遡ってしまいました。
現在、元の時代をさまよっています(^^ゞ

そういえば元の時代の北京の生活を解説した本があったなぁ... と
『都市中的遊牧民-元代城市生活長巻』
読み始めました。

これは、かなり前に購入した、中国古代都市生活長巻叢書というシリーズの1冊。


元って、北京での生活も、自分たちの文化を持ち込んで、一時代を作ったけど、そのままそれを丸ごともって北に去っていった... そういうイメージがあります。
(あくまでもイメージです)
そんな遊牧民の生活を、都市の中に持ち込んだ生活をこの本の中では紹介しています。

それを読みながら、傍らには、『完訳 東方見聞録〈1〉 (平凡社ライブラリー)完訳 東方見聞録〈2〉 (平凡社ライブラリー)』。
元の時代っていったらやっぱりこれですよね!
 



そして、あ!こういう本があった!!と久しぶりに手に取ったのが
中公新書の『元の大都―マルコ・ポーロ時代の北京 (中公新書 (731))』。

これまた面白い! 
でもって懐かしいというのは、中国の先生があの頃に書かれた本だから あははは


金や、元の時代の北京もいろいろと面白そうなので、
本を読んだときのメモなどを少しずつ紹介できればと思っています。





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