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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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鳥の渡りには季節がもっとも関係している。都では十月以降、シメなどが見かけられる。シメは20cmほどで灰色の体で黒い翼をしている。嘴が黄色く尾は短い。市でこれを買って調教すると、空中の弾丸を捕らえるという。そのためタマハジキという名前もある。イスカは大きさが15cmほどで、嘴が左右に交わっている。その違いでオスメスを見分ける。赤と黄色の二種がある。よく訓練されたものは錠前を開けたり、旗を嘴でくわえたりする。紅すずめは普通のすずめより小さく、頭の先が赤い。イスカのように芸を仕込むことができ、イスカよりもうまい。老西児はシメに似ているが、嘴は黒い。いろいろな芸をするが値段は安い。ゲテモノ食いの輩はこれを食べるという。燕巧児は燕に似ている。空中の弾丸を捕らえることもできる。また飛ぶ速度もとても速い。これらは都のこの季節の鳥だ。秋にやってくる鴻雁や土地の神様の秋祭りのころにやってくるツバクロについては『礼記・月令』にも記載がある。

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