燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「ソリ」(燕京歳時記)
冬至が過ぎると、池や川などでは水が凍りつく。そうすると十刹海、護城河、二閘などではソリがみかけられるようになる。一人がソリを引いて動かすが、なかなか速い。ソリは長さ1.5m、幅1mほどの木製で鉄の板がついて、三、四人が乗ることが出来る。雪がやみ晴れて暖かい日には、玉の壷の中を滑るような感じで痛快だ。立春がすぎるとソリ遊びが出来なくなる。この時期になるととても危険で、氷の穴に落ちようものならソリの引き手は逃げてしまい助けてくれない。このごろでは諸王や大臣の中で皇帝の仰せを受けた者が、中南海の西苑門内でソリに乗ることを特に許されている。そのソリはとても豪華で、車の幌のような覆いがなされており、風雪を避けることが出来る。
『倚晴閣雑抄』によれば、明の時代、積水潭にはいつも好事家たちが集まり十あまりのソリを連ねて毛氈を敷き、酒器を携え、厚い氷の上で大騒ぎをしながら飲み食いしていたとのことである。豪傑達の快事といえる。
参考:北京民間生活彩図:拉冰床図(ソリ引きの図)
写真の下のほうにチラッと写っているのがソリ。
後日、もっとはっきり写っているものにかえます...
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冬至が過ぎると、池や川などでは水が凍りつく。そうすると十刹海、護城河、二閘などではソリがみかけられるようになる。一人がソリを引いて動かすが、なかなか速い。ソリは長さ1.5m、幅1mほどの木製で鉄の板がついて、三、四人が乗ることが出来る。雪がやみ晴れて暖かい日には、玉の壷の中を滑るような感じで痛快だ。立春がすぎるとソリ遊びが出来なくなる。この時期になるととても危険で、氷の穴に落ちようものならソリの引き手は逃げてしまい助けてくれない。このごろでは諸王や大臣の中で皇帝の仰せを受けた者が、中南海の西苑門内でソリに乗ることを特に許されている。そのソリはとても豪華で、車の幌のような覆いがなされており、風雪を避けることが出来る。
『倚晴閣雑抄』によれば、明の時代、積水潭にはいつも好事家たちが集まり十あまりのソリを連ねて毛氈を敷き、酒器を携え、厚い氷の上で大騒ぎをしながら飲み食いしていたとのことである。豪傑達の快事といえる。
参考:北京民間生活彩図:拉冰床図(ソリ引きの図)
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