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中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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吉祥デザイン「連中三元」


現代の日本の受験戦争も厳しいものがありますが、中国の受験戦争は、その上を行っているようです。とはいっても現代の受験戦争は、かつての官吏登用試験「科挙」には遥か及ばないような気がします。その厳しい試験を勝ち抜くことを祈ったデザインがたくさん残されていますので、それをご紹介しましょう。

「連中三元」とは、「三元」に連続合格という意味がこめられています。「三元」とは解元、会元、状元のこと。科挙には郷試、会試、殿試と地方試験から皇帝の御前試験まで三段階の試験があり、その首席合格者がそれぞれ解元、会元、状元といわれます。一挙に「三元」合格。それを祈ったデザインです。

元をいろいろなものであらわしていますが、上は「元宝」、お金、三つの穴あき銭の真ん中を一本の矢が射抜いています。下の真ん中も「元宝」が三つです。中国の金や銀は昔このような形に鋳造されていました。そして下の左右は、丸い茘枝(ライチ)、桂円(龍眼)、胡桃で「円(yuan)」=「元yuan」で三元をあらわしています。一番下のデザインは丸い実が三つなっている木にカカサギが止まっていますが、「喜報三元」という三元合格の喜ばしい報告を意味しています。カカサギは中国語で「喜鵲」といい、名前からおめでたいデザインの中にはよく登場します。

この他にも、さまざまなデザインがありますが、合格を祈る気持ちがこめられています。


連中三元


喜報三元
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