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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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都で八月の節句といえば、中秋だ。毎年中秋には、貴族や裕福な人達は互いに菓子や果物を贈りあう。

十五日の満月の日には木の実や果物など庭に並べ月に供える。
枝豆やケイトウの花を供えたりもする。

白く冴えた月が雲もない空高くかかったころに、人々は杯を重ねあい、子供たちははしゃぎまわる。文字通りの佳節である。

しかし男はこのとき月を拝むことをしない。
都のことわざではこれを「男は月を拝まず、女はかまどを祭らず」という。


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訳注:

「菓子や果物を贈りあう」:月餅などを贈ることが多いです。

中秋:中秋といえば、「中秋節」、「中秋の名月」と八月十五日のこと。ちなみに「仲秋」は旧暦の八月のこと。

「男は月を拝まず、女はかまどを祭らず」:添付画像でも祭壇の前で拝んでいるのは女性のみ、男性は、後ろのほうでそれを見ているだけ。
「かまどを祭らず」のかまどを祭る儀式は、年越しの儀式をいいます。
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