燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
晴娘の伝説
昔、北京に晴娘という賢く、手先が器用な娘がいました。
晴娘は切り紙が得意で、彼女の評判は各地に知れ渡り、後宮のお后様にまでその名は聞き及び、内親王方も人をやって晴娘が作った切り紙を買わせるほどでした。
ある年の六月、大雨が降り続き、何日も晴れず、北京の城下には3尺もの水があふれました。
人々は香を焚き、頭を打ちつけ天に無事を祈りましたが、なんの効き目がありませんでした。
ある夜遅く、晴娘は崩れ落ちそうな屋根の上にすわり、神様に無事を祈っていました。
そのとき突然、
「東海竜王からお前を王太子の妃にとの思し召しだ。
逆らえば、北京を水没させることになる」
という言葉が響きわたりました。
晴娘はみんなを救うために、天命を受けることを伝えると、一陣の強風が巻き起こり、晴娘の姿は消え、空は晴れ渡りました。
この後、人々は晴娘をしのび、お天気の悪い日が続くと、娘たちに紙を人型に切らせ、それを門に掛けるようになりました。
これが「掛掃晴娘(グワサオチンニァン)」...掃晴娘を掛ける習慣... の由来です。
昔、北京に晴娘という賢く、手先が器用な娘がいました。
晴娘は切り紙が得意で、彼女の評判は各地に知れ渡り、後宮のお后様にまでその名は聞き及び、内親王方も人をやって晴娘が作った切り紙を買わせるほどでした。
ある年の六月、大雨が降り続き、何日も晴れず、北京の城下には3尺もの水があふれました。
人々は香を焚き、頭を打ちつけ天に無事を祈りましたが、なんの効き目がありませんでした。
ある夜遅く、晴娘は崩れ落ちそうな屋根の上にすわり、神様に無事を祈っていました。
そのとき突然、
「東海竜王からお前を王太子の妃にとの思し召しだ。
逆らえば、北京を水没させることになる」
という言葉が響きわたりました。
晴娘はみんなを救うために、天命を受けることを伝えると、一陣の強風が巻き起こり、晴娘の姿は消え、空は晴れ渡りました。
この後、人々は晴娘をしのび、お天気の悪い日が続くと、娘たちに紙を人型に切らせ、それを門に掛けるようになりました。
これが「掛掃晴娘(グワサオチンニァン)」...掃晴娘を掛ける習慣... の由来です。
北京傳統文化便覧・北京燕山出版社(1992年)より
PR
この記事にコメントする