忍者ブログ
燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
 537 |  566 |  565 |  536 |  564 |  563 |  562 |  559 |  558 |  535 |  561 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

”兔児爺”の伝説

ある年、北京では疫病が流行りました。ほとんどの家で一家全員病にかかり、治りません。

嫦娥はこの様子を見て、とても心を痛め、身近に仕える月兔を病を癒すために人々のところに遣わしました。

月兔は少女に姿を変え、家々を回り多くの人たちの病を治しました。

人々はそれぞれにお礼を贈ろうとしましたが、何も欲しがりません。そのかわり着物をかしてほしいといいました。

月兔は、ある時は油売りに、ある時は易者に、ある時は男の姿に、あるときは女の姿を換えました。
姿を換えた月兔はもっと多くの人たちの病を治すために、馬や鹿、獅子や虎にのって北京の町中を駆け回りました。

そして都の疫病がなくなると月兔は月の宮殿に帰っていきました。

それから人々はこの月兔を表す泥人形を作るようになりました。鹿に乗ったり、鳳凰に乗ったりしているもの、甲冑を身に着けているもの、いろいろな職人さんの姿をしたもの。さまざまな姿があり、とてもかわいらしいです。

毎年八月十五日には、どの家でも月兔に供え物をします。果物や豆やらで月兔が自分たちにもたらしてくれた吉祥と幸福に感謝するのです。そして親愛の情をこめて月兔を「兔の爺さん」「兔のばあさん」と呼ぶのです。
PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
Copyright ©  燕京雑考@ブログ版  All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]
Admin ♥ Write ♥ Res
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリー
プロフィール
HN:
ぽんず
HP:
性別:
女性
ブログ内検索
カウンター
アクセスカウンター
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
バーコード
忍者アナライズ