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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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北京は、別名「燕の都・燕京(えんけい または えんきょう)」といいます。その名前はどこから来たのでしょうか。

辞書を紐解くと、鳥のツバメと北京を意味する「燕」では発音が違いことに気がつきます。
鳥のツバメは、イェンとちょっとなげやりに言った感じの「yan4声」。北京を意味する「燕」はけだるくイェンと同じトーンで言った感じの「yan1声」。こう書いただけではちょっとわかりにくいかもしれませんが、日本語で言ったら、「すずり」と「煙」といったぐらいの発音の違いが中国語ではあるのです。(ってどんな説明でしょう(^^ゞ)

歴史ががお好きな方なら、燕といえば、春秋戦国時代の燕の国を思い浮かべられるでしょう。そうです。北京の「燕」はそこからきているのです。その燕の国の都。それが北京の別称の「燕京」なのです。

それでは北京とは?

南京は皆さんもご存知ですよね。元の時代、大都がその都でした。大都とは元の時代の北京の名前です。そして元のあと、明が起こり、現在の南京に置きます。南京は都が置かれた当時「京師」、つまり都といわれますが、その後、燕の地を治めていた燕王であった永楽帝が即位、都を燕の地に移し、その都を北の都「北京」、そしてそれまでの都を南の都「南京」と呼ぶようになるのです。

そうです、北京とは、古いようで、新しい名前なのです。燕京という北京の別称が、実は北京より古い名前なのでした。

春になり、燕がたくさん飛ぶ季節になると、燕の都、というのもあながちうその名前ではないのだなぁと思うのでした。
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