燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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花市は崇文門外から東にかけて開かれる。正月から毎月四日、十四日、二十四市に市が立つ。市にでるのは日用品だ。花市とは、女性が髪に挿す紙で作られた花のことで、季節の花のことではない。この造花にはいろいろな種類のかんざしがあるが、どれも生花とようだ。ここでは花市のほか鳩市も立つが、これは市の店の北のほうの横丁にある。
『居易録』には、
都には鳩を飼う人がかなり多く、鳩の種類もとても多い。
特徴あるものでは、点子、鳳頭鳥、小灰、皂児、紫醤、雪花、銀尾子、四塊玉、喜鵲花、跟頭花、脖子、道士帽、倒挿児などがある。
珍しいものでは短嘴、白鷺鷥、白烏牛、鉄牛、青毛、鶴秀、蟾眼灰、七星、鳬背、胴背、麻背、銀楞、麒麟、斑躧、雲盤、藍盤、鸚嘴、白鸚嘴點子、紫烏、紫點子、紫玉翅、烏頭、鉄翅、玉環などがある。鳩を放つときには必ず竹の呼子笛を尾羽につけるが、これは壷盧、哨子と呼ばれるものだ。大きさはさまざまで、三連、五連、十三星、十一眼、双筩、截口、衆星捧月などの種類がある。鳩が空を旋回するとき音は空多角響き渡り、たくさんの音が耳を楽しませてくれる。先人が架鴿とよんだ、棒の上に鳩を止まらせたものは今では見かけなくなってしまった。
『余氏辧林』には
『居易録』には、
都の花市で黄色い鳩が二羽売っていた。羽は黄金色でその値段はとても高かった云々とかかれている。
都には鳩を飼う人がかなり多く、鳩の種類もとても多い。
特徴あるものでは、点子、鳳頭鳥、小灰、皂児、紫醤、雪花、銀尾子、四塊玉、喜鵲花、跟頭花、脖子、道士帽、倒挿児などがある。
珍しいものでは短嘴、白鷺鷥、白烏牛、鉄牛、青毛、鶴秀、蟾眼灰、七星、鳬背、胴背、麻背、銀楞、麒麟、斑躧、雲盤、藍盤、鸚嘴、白鸚嘴點子、紫烏、紫點子、紫玉翅、烏頭、鉄翅、玉環などがある。鳩を放つときには必ず竹の呼子笛を尾羽につけるが、これは壷盧、哨子と呼ばれるものだ。大きさはさまざまで、三連、五連、十三星、十一眼、双筩、截口、衆星捧月などの種類がある。鳩が空を旋回するとき音は空多角響き渡り、たくさんの音が耳を楽しませてくれる。先人が架鴿とよんだ、棒の上に鳩を止まらせたものは今では見かけなくなってしまった。
『余氏辧林』には
都では孟春の頃、子供たちが布地を切って花や草や虫などを作って頭にさしているが、これらを閙嚷嚷(大騒ぎ)といったが、昔で言う仮装遊びのことだ。と書いてある。これらが綾絹などで作った花簪の始まりだ。
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「筵九(正月十九日)」(燕京歳時記)
十九日を「筵九」という。
この日は皇帝が中海の紫光殿に行幸、饗宴を催し、出し物や相撲をご覧になる。
蒙古王公はこの日、帰郷の申し出をする。
臣下で貂裘の毛皮の着用が許可されている人たちはこの日これを脱ぎ、白狐の毛を裏張りにした上着を着用する。
民間では特に記すべきものはないが、白雲観におまいりに行く。
これを「神仙に会う」といっている。
『帝都景物略』には
現在は筵九といっているが、発音すると似ているちどれも似ているので、どれが正しいのかわからない。
十九日を「筵九」という。
この日は皇帝が中海の紫光殿に行幸、饗宴を催し、出し物や相撲をご覧になる。
蒙古王公はこの日、帰郷の申し出をする。
臣下で貂裘の毛皮の着用が許可されている人たちはこの日これを脱ぎ、白狐の毛を裏張りにした上着を着用する。
民間では特に記すべきものはないが、白雲観におまいりに行く。
これを「神仙に会う」といっている。
『帝都景物略』には
「この日を燕九ともいい宴邱とも言う」」と書かれている。
現在は筵九といっているが、発音すると似ているちどれも似ているので、どれが正しいのかわからない。
元宵と湯圓
元宵節には、元宵(ユエンシャオ)というお菓子を食べます。これは湯圓(タンユェン)とも言われるのですが、ゴマなどで作った餡をもち米の粉を練ったもので包み、ゆでたもので、日本の白玉団子のようなものです。
長い間、この二つは同じものだと思っていたのですが、ラジオで耳にした情報によりますと、作り方に違いがあるのだとか...
その放送によると...
かなり前になりますが、ゴマ餡の湯圓の作り方を見つけたので、ご紹介します。
簡単なので、是非皆さんも作って、中国のお正月のシメを体験してみてください。
(私は、怠け者なのでいつも冷凍のものや、ゆでればよいものを買っています。
元宵はやっぱりゴマ餡が好きだなぁ...)
こんな風に、かごに入れて、街角で売っていました!
元宵節には、元宵(ユエンシャオ)というお菓子を食べます。これは湯圓(タンユェン)とも言われるのですが、ゴマなどで作った餡をもち米の粉を練ったもので包み、ゆでたもので、日本の白玉団子のようなものです。
長い間、この二つは同じものだと思っていたのですが、ラジオで耳にした情報によりますと、作り方に違いがあるのだとか...
その放送によると...
一月十五日に食べるものであることは同じ。……だそうです。
餡は同じようなものを使う。
元宵は、餡に粉をからめる。
湯圓は、餡を、粉を練ったもので包む。
南方の人が好むのが湯圓で、北のほうの人は元宵が好き。
かなり前になりますが、ゴマ餡の湯圓の作り方を見つけたので、ご紹介します。
「湯圓」の作り方
1.黒ごま50gをすり鉢でよくすり、ねりごま大2、砂糖30g、ラード(ショートニングでもよい)をまぜて餡を作る。
2.白玉粉100gに水カップ1/2を徐々に加えてねり、12等分する。
3.白玉であんを包み丸める。たっぷりの湯で団子をゆでる。
4.団子が浮き上がってきたら、ゆで汁といっしょに盛りつけ、あたたかいうちに食べる。
簡単なので、是非皆さんも作って、中国のお正月のシメを体験してみてください。
(私は、怠け者なのでいつも冷凍のものや、ゆでればよいものを買っています。
元宵はやっぱりゴマ餡が好きだなぁ...)
こんな風に、かごに入れて、街角で売っていました!
元宵節(げんしょうせつ/ユェンシァオジエ)
元宵節は旧暦の一月十五日のことです。この日でお正月のイベントが一区切り。夜は爆竹を鳴らしたり、花火を上げたり、とても賑やかに過ごします。
この日を灯節ともいいますが、それは十三日から十七日まで色とりどりの提灯を飾ったことからきています。中日の十五日は正灯といいましたが、現在では十五日を灯節といいます。かつては未婚の男女が出会うことのできるのがこの時だったのだそうです。昔は女性が自由に出かけることができませんでしたから、提灯を見に出かけるということを口実に、逢瀬があったようです。(……と最近しりました。ぽんずはこの手の話に弱くて(^^ゞ)
またこの日は三元節のお祭りの一つでもありました。三元とは上元:一月十五日、天官大帝の誕生日、中元:七月十五日、地官大帝の誕生日、下元:十月十五日、水官大帝のお誕生日のことです。そのこともあり、華やかなお祭りが祝われたのかもしれませんね。
さて、この日には元宵というお菓子を食べます。湯圓(タンユェン)とも言われるのですが、これはゴマなどで作った餡をもち米の粉を練ったもので包み、ゆでたもので、日本の白玉団子のようなものです。体の温まる食べ物です。
元宵節は旧暦の一月十五日のことです。この日でお正月のイベントが一区切り。夜は爆竹を鳴らしたり、花火を上げたり、とても賑やかに過ごします。
この日を灯節ともいいますが、それは十三日から十七日まで色とりどりの提灯を飾ったことからきています。中日の十五日は正灯といいましたが、現在では十五日を灯節といいます。かつては未婚の男女が出会うことのできるのがこの時だったのだそうです。昔は女性が自由に出かけることができませんでしたから、提灯を見に出かけるということを口実に、逢瀬があったようです。(……と最近しりました。ぽんずはこの手の話に弱くて(^^ゞ)
またこの日は三元節のお祭りの一つでもありました。三元とは上元:一月十五日、天官大帝の誕生日、中元:七月十五日、地官大帝の誕生日、下元:十月十五日、水官大帝のお誕生日のことです。そのこともあり、華やかなお祭りが祝われたのかもしれませんね。
さて、この日には元宵というお菓子を食べます。湯圓(タンユェン)とも言われるのですが、これはゴマなどで作った餡をもち米の粉を練ったもので包み、ゆでたもので、日本の白玉団子のようなものです。体の温まる食べ物です。