燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「星祭り」(燕京歳時記)
八日、黄昏の後、油に浸した紙で作った百八皿の灯明をともし、香をたいて祭りをする。
これが星祭りだ。
十三日から十六日までの間、邸の奥から門に至るまで、灯明であたりを照らす。
これを「灯花散し」とか「小人散し」とかという。これも厄除けの意味がある。
『帝京景物略』には
と今とあまり変わらないようなことが書かれているが、詳しいことについては不明だ。
八日、黄昏の後、油に浸した紙で作った百八皿の灯明をともし、香をたいて祭りをする。
これが星祭りだ。
十三日から十六日までの間、邸の奥から門に至るまで、灯明であたりを照らす。
これを「灯花散し」とか「小人散し」とかという。これも厄除けの意味がある。
『帝京景物略』には
正月十三日、家々では小皿百八枚に、夜灯明を灯す。井戸、かまど、戸口、砧石などあちらこちらにそれを置く。これを灯り散しという。これは蛍が集まるようでもあり、星が散っているようでもある。金持ちの家では四晩とも明かりを灯すが、貧しい家では一晩だけで、貧困の家では行わないところもある。
と今とあまり変わらないようなことが書かれているが、詳しいことについては不明だ。
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「人の日(正月七日)」(燕京歳時記)
正月七日は人の日だ。
この日晴れると、その年は子供が多く生まれるという。
東方朔の『占書』によると、
正月七日は人の日だ。
この日晴れると、その年は子供が多く生まれるという。
東方朔の『占書』によると、
年明けの八日は、一日が鶏の日、二日が犬の日、三日が豚の日、四日が羊の日、五日が牛の日、六日が馬の日、七日が人の日、そして八日が穀物の日となっている。という。
その日が晴れると、その日に該当する動物(八日は穀物)の生育が良いという。
反対に曇れば、災難がある
故宮の2012年1月のカレンダー壁紙
故宮博物院のサイトで毎月UPしている、
カレンダーの壁紙です
2012年は「故宮的符号」というシリーズのようです。
カレンダーは二段構えで、下に旧暦の暦も載っているので
早速PCの壁紙にして使っています。
はてさて、これは大和殿の屋根の上ですが、
これについては「宮殿の軒先に並ぶ神獣」を参照してください。
これはぜひぜひ、おおきいものをごらんいただきたいので、
ほかにもいろいろな壁紙がダウンロードできるこちらで、どうぞ。
故宮博物院 → 紫禁城時空
故宮博物院のサイトで毎月UPしている、
カレンダーの壁紙です
2012年は「故宮的符号」というシリーズのようです。
カレンダーは二段構えで、下に旧暦の暦も載っているので
早速PCの壁紙にして使っています。
はてさて、これは大和殿の屋根の上ですが、
これについては「宮殿の軒先に並ぶ神獣」を参照してください。
これはぜひぜひ、おおきいものをごらんいただきたいので、
ほかにもいろいろな壁紙がダウンロードできるこちらで、どうぞ。
故宮博物院 → 紫禁城時空
宮殿の軒先に並ぶ神獣
城門や宮殿の軒先に、いろいろな動物がついているのに皆さんも気がついているでしょう。はたしてそれが何なのかなかなか見えないところだけに、判別するのは不可能ですが、ちょっとご紹介致しましょう。
仙人 仙人の乗り物の鶴にのった仙人。吉祥の印。
龍 龍は動物の最高位にあるとされ、皇帝のシンボル。
鳳 聖人の世に出現する吉祥のオス鳥。ちなみにメスは凰という。(あわせて鳳凰)
獅子 山を鎮める王
海馬 海獣の一種。皇帝の支配力が天に及ぶことを示す動物。
天馬 ペガサスのような羽根のある馬。皇帝の支配力が海に及ぶことを示す動物。
サン猊 雲を呼び雨を降らせる海獣で、火災を消すことができる。
押魚 トラや豹を食べる怪獣。
カイチ 牛に似ているが、角が一本の想像上の動物。争い、議論のときに悪いほうを角でつくといわれている。
斗牛 鱗をまとい、牛の形をした消火、除厄の力を持った動物。
行什 サルに似ている。悪魔退治をする。尾で怪獣を捕らえるので最後尾、十番目いるのでこの名前がついた。
この神獣たちの下に顔を出しているのは
龍の六男のの「覇下(バシャ)」
後ろに控えて、軒を支えているのは
龍の次男は「 螭吻(チウェン)」です。
(詳しくは、「龍の9匹の息子達(龍生九子)」をご参照ください
場所によっては、近くに見ることができます。
そういうスポットを見つけて、よく観察してみてください。
城門や宮殿の軒先に、いろいろな動物がついているのに皆さんも気がついているでしょう。はたしてそれが何なのかなかなか見えないところだけに、判別するのは不可能ですが、ちょっとご紹介致しましょう。
仙人 仙人の乗り物の鶴にのった仙人。吉祥の印。
龍 龍は動物の最高位にあるとされ、皇帝のシンボル。
鳳 聖人の世に出現する吉祥のオス鳥。ちなみにメスは凰という。(あわせて鳳凰)
獅子 山を鎮める王
海馬 海獣の一種。皇帝の支配力が天に及ぶことを示す動物。
天馬 ペガサスのような羽根のある馬。皇帝の支配力が海に及ぶことを示す動物。
サン猊 雲を呼び雨を降らせる海獣で、火災を消すことができる。
押魚 トラや豹を食べる怪獣。
カイチ 牛に似ているが、角が一本の想像上の動物。争い、議論のときに悪いほうを角でつくといわれている。
斗牛 鱗をまとい、牛の形をした消火、除厄の力を持った動物。
行什 サルに似ている。悪魔退治をする。尾で怪獣を捕らえるので最後尾、十番目いるのでこの名前がついた。
この神獣たちの下に顔を出しているのは
龍の六男のの「覇下(バシャ)」
後ろに控えて、軒を支えているのは
龍の次男は「 螭吻(チウェン)」です。
(詳しくは、「龍の9匹の息子達(龍生九子)」をご参照ください
場所によっては、近くに見ることができます。
そういうスポットを見つけて、よく観察してみてください。
参考図書:アジア遊学No40
特集北京-変わりゆく古都 から
松木民雄氏の天安門広場の変遷
勉誠出版
画像:故宮博物院の2012年1月カレンダー壁紙
特集北京-変わりゆく古都 から
松木民雄氏の天安門広場の変遷
勉誠出版
画像:故宮博物院の2012年1月カレンダー壁紙
龍の9匹の息子達
龍は、原始時代の信仰の中で生まれた想像上の動物です。
体は大蛇に似ながら剛鱗をもち、野獣の四本の足(掌は虎のようで、爪は鷹のよう)、馬のようなたてがみ、鬣(悽の尾、魚の髭、といった姿が龍だと言います。宋代の羅願曾という人は、龍は……「角似鹿、頭似駝、眼似鬼、首似蛇、腹似蜃、鱗似魚、爪似鷹、掌似虎、耳似牛。」と書いています。(鬣(リョウ)とは何ぞや。"あごひげ"だそうで、あごひげのような尾……よくわからない。「腹似蜃」、蜃は蛟(ミズチ)、つまり水中に住む龍の一種のことだそうで、龍のお腹が、龍に似ているといわれてもよくわかりませんね。
龍は、中国の古い書籍や絵画の中で「雲を起し雨を呼び、万物に利をもたらす」神として描かれています。また、中国の歴代皇帝は、自ら「真龍天子」と称し、龍を一種のトレードマークとしていました。だから皇帝にゆかりの場所、皇帝のもののすべてに龍のデザインが使われるようになったのです。
龍には九匹の息子がいるそうです。でもその9匹は龍にはなれなかったと言うことです。 「龍生九子、不成龍」と言います。その龍に慣れなかった息子の一匹一匹は姿形も性格もまったく違っています。
そんな龍の子供たちを紹介します。
1 贔屓
2 螭吻
3 蒲牢
4 狴犴
5 饕餮
6 覇下
7 睚眦
8 狻猊
9 椒図
このように宮殿などのあちこちで九匹の龍の子供たちは見受けられます。父親である龍つまり中国をいろいろなところで守っているというわけです。
変な蛇足(蛇足というより龍足というべきか?)
龍の足の指は中国の場合5本です。ですが、この他、三本だったりなどといろいろあるようです。これは中国との関係による... などと聞いたことがありますが...本来龍の指は5本。中国の本当の皇帝に遠慮して指を欠かせたときいたことがあります。
龍は、原始時代の信仰の中で生まれた想像上の動物です。
体は大蛇に似ながら剛鱗をもち、野獣の四本の足(掌は虎のようで、爪は鷹のよう)、馬のようなたてがみ、鬣(悽の尾、魚の髭、といった姿が龍だと言います。宋代の羅願曾という人は、龍は……「角似鹿、頭似駝、眼似鬼、首似蛇、腹似蜃、鱗似魚、爪似鷹、掌似虎、耳似牛。」と書いています。(鬣(リョウ)とは何ぞや。"あごひげ"だそうで、あごひげのような尾……よくわからない。「腹似蜃」、蜃は蛟(ミズチ)、つまり水中に住む龍の一種のことだそうで、龍のお腹が、龍に似ているといわれてもよくわかりませんね。
龍は、中国の古い書籍や絵画の中で「雲を起し雨を呼び、万物に利をもたらす」神として描かれています。また、中国の歴代皇帝は、自ら「真龍天子」と称し、龍を一種のトレードマークとしていました。だから皇帝にゆかりの場所、皇帝のもののすべてに龍のデザインが使われるようになったのです。
龍には九匹の息子がいるそうです。でもその9匹は龍にはなれなかったと言うことです。 「龍生九子、不成龍」と言います。その龍に慣れなかった息子の一匹一匹は姿形も性格もまったく違っています。
そんな龍の子供たちを紹介します。
1 贔屓
2 螭吻
3 蒲牢
4 狴犴
5 饕餮
6 覇下
7 睚眦
8 狻猊
9 椒図
このように宮殿などのあちこちで九匹の龍の子供たちは見受けられます。父親である龍つまり中国をいろいろなところで守っているというわけです。
変な蛇足(蛇足というより龍足というべきか?)
龍の足の指は中国の場合5本です。ですが、この他、三本だったりなどといろいろあるようです。これは中国との関係による... などと聞いたことがありますが...本来龍の指は5本。中国の本当の皇帝に遠慮して指を欠かせたときいたことがあります。