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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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北京民間生活彩図:賣春聯図(”春聯”売りの図)



年末になると街角に、”春聯”というおめでたい対句を赤い紙に書いて売る”春聯”売りが現れます。
”春聯”は年越しには欠かせないもので、門の左右に新しい”春聯”貼って新年を迎えます。
「天地のお供え机」(燕京歳時記)

毎年大晦日には、長テーブルを庭に置き、百神図を祭る。
百神図とは、天地三界の八百万の神を描いた絵のことだ。
この百神図の前に果物の砂糖漬、リンゴ、干し果物、マントウ、精進料理、正月用の餅などを並べる。
これを全供という。供物の上には草で作った八仙人や造花の石榴、紙の銭などを串刺しにして飾る。
これを供物花という。
神迎えのときに百神図は焼いてしまうが、供物だけはその後も飾っておき、引き続き焼香などを行う。
これは提灯祭りまで続く。
これを天地のお供え机という。



訳注:
八仙人:日本の七福神に似た中国の神様たち。男性7人、女性1人。

百神図:原文では「百分」ですが、わかりやすく百神図と意訳しました。

マントウ:中国語で「饅頭」。日本の饅頭とはことなり、中華まんの餡の入っていないものといったもの。中国の北方の主食になっています。

提灯祭り:中国語では「灯節」。お正月の行事。

喜神:吉祥の神

「切り紙掛け」(燕京歳時記)

切り紙掛けは、おめでたい言葉を切りぬいた赤い紙のことで、長さは30cmほどだ。
門に桃符とともに貼りつけるがとても華やかなものだ。
なかには八仙人を切りぬいたものもあり、それらは仏前に飾る。
これらは一般の家に多く見られ、上流階級の家で見ることは少ない。
黄色い紙で10cmほどのもの、赤い紙で3cmぐらいの大きさのものを「小切り紙」というが、商店で飾られるものだ。

「紅手形」(燕京歳時記)

両替商である「銭舗」で銅銭を受け取るための札を手形という。
年末になると、すべてのお金持ちの家では銀を銭に替える。
このときに色のついた紙に書かれた手形を作る。
これを赤い手形という。
華やかさとおめでたさの意味を込めて色のついた紙を使う。
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