燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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燕京雑考においでいただき、ありがとうございます。
当ブログは、北京の、昔の風習などを、「燕京歳時記」という中国の古い文献、「北京民間生活彩図」という画集を中心にご紹介するページです。
なので、現在の北京についてはご紹介していませんが、
昔の北京を少しでも知っていただければと思います。
ちなみに
燕京... というのは、北京の別名です。
ご質問などはいつでも受け付けておりますので、
コメントなどで、お知らせください。
注意:
「燕京歳時記」 直訳ではありません。意訳、超訳というかわかりやすい現代語にしています(というか努力しています)
「北京民間生活彩図」 それぞれの絵に、原文の解説がついていますが、原文の解説を参考に、独自に解説をしています。
その他
◇ 燕京雑考@ブログ版編集後記
初稿当時の思い出や、そのコラムを書くに至った思い出等を書いています。
子供たちにとっては私は「冷戦時代に北京留学」した珍獣扱い(^^ゞなので
その時代などにも言及しているため別物としました。
ご参考までに...
当ブログは、北京の、昔の風習などを、「燕京歳時記」という中国の古い文献、「北京民間生活彩図」という画集を中心にご紹介するページです。
なので、現在の北京についてはご紹介していませんが、
昔の北京を少しでも知っていただければと思います。
ちなみに
燕京... というのは、北京の別名です。
ご質問などはいつでも受け付けておりますので、
コメントなどで、お知らせください。
注意:
「燕京歳時記」 直訳ではありません。意訳、超訳というかわかりやすい現代語にしています(というか努力しています)
「北京民間生活彩図」 それぞれの絵に、原文の解説がついていますが、原文の解説を参考に、独自に解説をしています。
その他
◇ 燕京雑考@ブログ版編集後記
初稿当時の思い出や、そのコラムを書くに至った思い出等を書いています。
子供たちにとっては私は「冷戦時代に北京留学」した珍獣扱い(^^ゞなので
その時代などにも言及しているため別物としました。
ご参考までに...
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『燕京歳時記』は、満州人の敦崇(とんすう)により書かれました。清・光緒三十二年(1906年)に発行された、清末期の北京の歳時記を書き記したものです。ちなみに燕京とは北京の雅称です。この本は、日本語、フランス語に訳されたことがあると、私の持っている本にも紹介されていますが、日本語版は平凡社の東洋文庫の一冊として小野勝年氏の訳で出版されています。(現在でも購入可能です)
北京の歳時記として、時代が近いということもあり、いつも参考にしている本を、わかりやすい文章にしてみたいと思い、サイトにUPすることにしました。
なお、すべて旧暦によっていますのでご注意ください。旧暦はすべて漢数字で記してあります。また、わかりやすい文章を心がけているので、季節のお祭りの名前なども漢字を安易に使うのではなく、日本語に置き換えてあります。このとき、日本語と中国語の間で使っている漢字の違いができますが、ご了承ください。
まとめて、読みたいと思われる方は、
「燕京雑考」→「燕京歳時記」でどうぞ
北京の歳時記として、時代が近いということもあり、いつも参考にしている本を、わかりやすい文章にしてみたいと思い、サイトにUPすることにしました。
なお、すべて旧暦によっていますのでご注意ください。旧暦はすべて漢数字で記してあります。また、わかりやすい文章を心がけているので、季節のお祭りの名前なども漢字を安易に使うのではなく、日本語に置き換えてあります。このとき、日本語と中国語の間で使っている漢字の違いができますが、ご了承ください。
まとめて、読みたいと思われる方は、
「燕京雑考」→「燕京歳時記」でどうぞ
都の女たちは七月七日に、水を張った碗を日向に置き、そこに針を投げ入れる。
そして針が水面に浮びあがったときに、底に映った影をみる。
花を散らしたように動いたり、雲が流れるように動いたり、また映る影は細かったり、太かったり...。
その影の形によって手先の器用さを占う。
これを俗に”針投げ”という。
注:
かつて七夕の日には、織姫にあやかり、”針投げ”という”針占い”をしました。
針占いの方法
1. 七月七日(旧暦)の正午に、水を張った碗を日向に置き、しばらく。
2. しばらく置くと、埃などが水面を覆ってくる。
3. 縫い針を碗に投げ入れる。
4. 針が浮かび上がってくるのを待つ。
5. 浮かび上がった影を見る。
結果
雲、花、鳥獣などに影が似ていたら、お針仕事は上手になるでしょう。
糸のように細い影や、槌のように太い影だった場合、
お針仕事は苦手かもしれません。
そして針が水面に浮びあがったときに、底に映った影をみる。
花を散らしたように動いたり、雲が流れるように動いたり、また映る影は細かったり、太かったり...。
その影の形によって手先の器用さを占う。
これを俗に”針投げ”という。
注:
かつて七夕の日には、織姫にあやかり、”針投げ”という”針占い”をしました。
針占いの方法
1. 七月七日(旧暦)の正午に、水を張った碗を日向に置き、しばらく。
2. しばらく置くと、埃などが水面を覆ってくる。
3. 縫い針を碗に投げ入れる。
4. 針が浮かび上がってくるのを待つ。
5. 浮かび上がった影を見る。
結果
雲、花、鳥獣などに影が似ていたら、お針仕事は上手になるでしょう。
糸のように細い影や、槌のように太い影だった場合、
お針仕事は苦手かもしれません。
明日の、農暦(旧暦)の七夕の日に寄せて、中国の七夕をご紹介しましょう。
中国では昔の日本と一緒で季節のお祭りはすべて農暦(旧暦)で行います。
今でもそうです。ですから七夕は秋の行事になります。
七夕のことを中国語では「乞巧節」といいます。女の子がお針仕事が上手になることをお願いする日です。
お碗に水を汲み日向において、お碗に針を投げ込んで水面に浮かべます。水底にうつる針の影は、花のように、雲のように揺らめきます。その形を見て針仕事の巧拙を占うわけです。これは織姫に由来したお祭りです。
町では、織姫と彦星に題材をとった「天仙配」という劇が上演されたといいます。
説に寄れば、後漢のころにすでに「天の川の伝説」は広まっていたといいます。
現在、七夕の日は、中国の”情人説”(中国の恋人の日つまりバレンタインデー)などと、いわれるようになりましたが、
日本のような、七夕の習慣はありません。
ちょっと残念な気がします。
はてさて当地の日系のスーパーなどでは、7月7日に七夕セールをしたりしますが、
中国人の店員さんたちのほとんどは、七夕と乞巧節は同じものだと思っていないようです。
中国では昔の日本と一緒で季節のお祭りはすべて農暦(旧暦)で行います。
今でもそうです。ですから七夕は秋の行事になります。
七夕のことを中国語では「乞巧節」といいます。女の子がお針仕事が上手になることをお願いする日です。
お碗に水を汲み日向において、お碗に針を投げ込んで水面に浮かべます。水底にうつる針の影は、花のように、雲のように揺らめきます。その形を見て針仕事の巧拙を占うわけです。これは織姫に由来したお祭りです。
町では、織姫と彦星に題材をとった「天仙配」という劇が上演されたといいます。
説に寄れば、後漢のころにすでに「天の川の伝説」は広まっていたといいます。
現在、七夕の日は、中国の”情人説”(中国の恋人の日つまりバレンタインデー)などと、いわれるようになりましたが、
日本のような、七夕の習慣はありません。
ちょっと残念な気がします。
はてさて当地の日系のスーパーなどでは、7月7日に七夕セールをしたりしますが、
中国人の店員さんたちのほとんどは、七夕と乞巧節は同じものだと思っていないようです。