燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「五色の紐でつなげた虎の人形」(燕京歳時記)
端陽には、手先の器用な女性たちはあまり布で小さな虎や、粽、ヒョウタン、ゆすら梅、桑のみなどを作って、五色の紐でそれらを簪などの飾りにしたり、紐を通して子供の背中に結わえたりする。
古い詩に「玉燕釵頭艾虎軽」(玉燕の釵頭の艾虎軽し)とあるが、ここに書かれているのが、このころに作られた虎の人形を簪に飾っていることをあらわしている。
『風俗通』には
と書かれている。
これらは、「長命縷(ちょうめいる)(長寿の紐)」「続命縷(ぞくめいる)」(ともに長寿の紐の意味)とよばれている。
端陽には、手先の器用な女性たちはあまり布で小さな虎や、粽、ヒョウタン、ゆすら梅、桑のみなどを作って、五色の紐でそれらを簪などの飾りにしたり、紐を通して子供の背中に結わえたりする。
古い詩に「玉燕釵頭艾虎軽」(玉燕の釵頭の艾虎軽し)とあるが、ここに書かれているのが、このころに作られた虎の人形を簪に飾っていることをあらわしている。
『風俗通』には
五月五日五色の糸を肘につなげば、悪い鬼や凶器を避け、病気をも避けることができる。
と書かれている。
これらは、「長命縷(ちょうめいる)(長寿の紐)」「続命縷(ぞくめいる)」(ともに長寿の紐の意味)とよばれている。
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「菖蒲、艾(よもぎ)」(燕京歳時記)
端午には菖蒲やよもぎを門の傍らに挿して不祥を払う。
これらはヨモギで作った虎の人形や、菖蒲で作った剣を門に飾りとしていた古の習慣によるものだ。
端午には菖蒲やよもぎを門の傍らに挿して不祥を払う。
これらはヨモギで作った虎の人形や、菖蒲で作った剣を門に飾りとしていた古の習慣によるものだ。
三伏(さんぷく サンフゥ)
「夏至三庚便数伏」と中国語ではいい、夏至を基準に「伏」を数えます。
夏至のあとの3回目の「庚(かのえ)」の日が「初伏」。
そして4回目の「庚」の日が「中伏」、6回目の「庚」が「末伏」となります。
この「三伏」が一年間でももっとも暑い日といわれています。2012年の今年は、夏至が 6月21日で、初伏が7月18日、中伏が7月28日、末伏が8月17日になります。ということは、7月18日から8月17日のあいだが一番暑い時期ということになります。
夏至から初伏までの日数は毎年違っています。21日から30日の間です。ですから、夏至から暑さの過ぎる末伏までは少なくとも51日あり、立秋を過ぎるまで暑さは残るということになります。「秋後有一伏(秋の後に一伏あり)」という言葉がそのことを表しています。
「夏至三庚便数伏」と中国語ではいい、夏至を基準に「伏」を数えます。
夏至のあとの3回目の「庚(かのえ)」の日が「初伏」。
そして4回目の「庚」の日が「中伏」、6回目の「庚」が「末伏」となります。
この「三伏」が一年間でももっとも暑い日といわれています。2012年の今年は、夏至が 6月21日で、初伏が7月18日、中伏が7月28日、末伏が8月17日になります。ということは、7月18日から8月17日のあいだが一番暑い時期ということになります。
夏至から初伏までの日数は毎年違っています。21日から30日の間です。ですから、夏至から暑さの過ぎる末伏までは少なくとも51日あり、立秋を過ぎるまで暑さは残るということになります。「秋後有一伏(秋の後に一伏あり)」という言葉がそのことを表しています。
「魔よけのお札」(燕京歳時記)
端陽になると、巷では一尺幅の黄色い紙に、朱印が押され、その下に、天師や鍾馗が描かれたり、五毒やまじないの文字が描かれたお札が売りに出される。人々は競って買い求め、門に貼って魔よけとする。
『後漢書・礼儀志』をみると
端陽になると、巷では一尺幅の黄色い紙に、朱印が押され、その下に、天師や鍾馗が描かれたり、五毒やまじないの文字が描かれたお札が売りに出される。人々は競って買い求め、門に貼って魔よけとする。
『後漢書・礼儀志』をみると
朱色の紐と、五色の印をもって門戸を飾り、悪気を止めるとあるが、これがお札の由来かもしれない。
「雄黄酒」(燕京歳時記)
端陽になると、一日から、酒と雄黄を合わせて、日にさらした「雄黄酒(ゆうおうしゅ)」をつくる。子供の額や、鼻と耳の間の辺りに塗るが、魔よけの意味がある。
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訳注:
雄黄: 石黄ともいう。 硫化砒素鉱 漢方で解毒などに用いられるものです。
端陽になると、一日から、酒と雄黄を合わせて、日にさらした「雄黄酒(ゆうおうしゅ)」をつくる。子供の額や、鼻と耳の間の辺りに塗るが、魔よけの意味がある。
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訳注:
雄黄: 石黄ともいう。 硫化砒素鉱 漢方で解毒などに用いられるものです。