燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「楡菓子」(燕京歳時記)
三月に楡の木に銭型の種子がなり始めると、これを集めて砂糖や小麦粉とあわせて菓子を作る。これが楡菓子だ。
四月のバラの花をいれたものはバラ餅といわれる。
また藤の花を入れることもありそれは藤餅といわれる。
これらはすべて季節の食べ物だ。
三月に楡の木に銭型の種子がなり始めると、これを集めて砂糖や小麦粉とあわせて菓子を作る。これが楡菓子だ。
四月のバラの花をいれたものはバラ餅といわれる。
また藤の花を入れることもありそれは藤餅といわれる。
これらはすべて季節の食べ物だ。
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「北頂と東頂」(燕京歳時記)
北頂の碧霞元君廟は徳勝門の外、元の土城の北東1.5kmほどのところにある。毎年四月の縁日に市が出て、日用品や農具類が商われる。参詣に訪れるのも田舎の人が多い。
東頂は東直門外にあるが北頂と同じようなものだ。
北頂の碧霞元君廟は徳勝門の外、元の土城の北東1.5kmほどのところにある。毎年四月の縁日に市が出て、日用品や農具類が商われる。参詣に訪れるのも田舎の人が多い。
東頂は東直門外にあるが北頂と同じようなものだ。
牡丹と芍薬の違い
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花... そんな言葉のあるボタンと芍薬ですが、どちらも中国では一般的な花で、特に牡丹は花の王様ともいわれ、中国の国花ともなっています。
そんな牡丹に良く似ているのが芍薬の花。この牡丹と芍薬の違いですが、牡丹は木本性(樹木)、芍薬は草本性(草)に分けられます。そういうこともあるからでしょうか、牡丹の別名に「木芍薬」という名前があります。
牡丹と芍薬
牡丹に「木芍薬」という別名があるのなら、芍薬のほうが歴史があるように思えますが、調べてみると、『詩経』(紀元前2000~紀元前1500年ごろ)のなかに、芍薬を贈ったという文章があるそうです。晋(265-420)の書物には観賞用として栽培されていたことが記載されています。牡丹はそれに比べて書物に記載される事は遅く、南北朝時代にようやくその名を見つけることができるようです。しかし唐の時代の書物にも「木芍薬」という名で牡丹が書かれていましたから、芍薬のほうが一般的だったのかもしれません。隋から唐の時代に牡丹が尊ばれ、寺院などに牡丹園が造られ、それ以降、牡丹は花の王様としての地位を確立します。北京でも崇效寺ばかりではなく、臥仏寺の牡丹園が有名です。
牡丹が、高貴な花であるのに対して、芍薬は庶民の花といったところでしょうか。。昔から北京近郊の豊台で大量に栽培され、つぼみのつく旧暦四月ごろには切花として行商されたといいます。人々はこれを買い求め、花瓶に挿して飾り、楽しんだそうです。
はてさて、見たところ、どんな違いがあるのか... まず、芍薬は、すっと枝分かれなどなく立っています。そして牡丹は枝分かれするので横張りの樹形になります。そこから「立てば芍薬、座れば牡丹」といわれるようになったようです。また茎といいますか、幹といいますかを見るとすぐわかるのですが、前述のように牡丹は幹(木)、芍薬は茎ですからわかりやすいと思います。ご参考までに。
どちらも素敵な花です。皆さんも是非、お楽しみください。
~蛇足~
「木芍薬」という名前が気になって調べたところ、中国ではどちらも芍薬科、日本ではボタン科に属するようです。同じ花でもこの違い。面白いですね。以前はキンポウゲ科にどちらも属していたようですが...。
芍薬は、その名前からもわかるように、古くから漢方薬として用いられてきましたが、牡丹もやはり根の皮を漢方薬として使います。芍薬は鎮静、鎮痛剤として、牡丹は血の巡りを良くする薬として処方されるそうです
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花... そんな言葉のあるボタンと芍薬ですが、どちらも中国では一般的な花で、特に牡丹は花の王様ともいわれ、中国の国花ともなっています。
そんな牡丹に良く似ているのが芍薬の花。この牡丹と芍薬の違いですが、牡丹は木本性(樹木)、芍薬は草本性(草)に分けられます。そういうこともあるからでしょうか、牡丹の別名に「木芍薬」という名前があります。
牡丹と芍薬
写真は季節の花 300さんから
牡丹に「木芍薬」という別名があるのなら、芍薬のほうが歴史があるように思えますが、調べてみると、『詩経』(紀元前2000~紀元前1500年ごろ)のなかに、芍薬を贈ったという文章があるそうです。晋(265-420)の書物には観賞用として栽培されていたことが記載されています。牡丹はそれに比べて書物に記載される事は遅く、南北朝時代にようやくその名を見つけることができるようです。しかし唐の時代の書物にも「木芍薬」という名で牡丹が書かれていましたから、芍薬のほうが一般的だったのかもしれません。隋から唐の時代に牡丹が尊ばれ、寺院などに牡丹園が造られ、それ以降、牡丹は花の王様としての地位を確立します。北京でも崇效寺ばかりではなく、臥仏寺の牡丹園が有名です。
牡丹が、高貴な花であるのに対して、芍薬は庶民の花といったところでしょうか。。昔から北京近郊の豊台で大量に栽培され、つぼみのつく旧暦四月ごろには切花として行商されたといいます。人々はこれを買い求め、花瓶に挿して飾り、楽しんだそうです。
はてさて、見たところ、どんな違いがあるのか... まず、芍薬は、すっと枝分かれなどなく立っています。そして牡丹は枝分かれするので横張りの樹形になります。そこから「立てば芍薬、座れば牡丹」といわれるようになったようです。また茎といいますか、幹といいますかを見るとすぐわかるのですが、前述のように牡丹は幹(木)、芍薬は茎ですからわかりやすいと思います。ご参考までに。
どちらも素敵な花です。皆さんも是非、お楽しみください。
~蛇足~
「木芍薬」という名前が気になって調べたところ、中国ではどちらも芍薬科、日本ではボタン科に属するようです。同じ花でもこの違い。面白いですね。以前はキンポウゲ科にどちらも属していたようですが...。
芍薬は、その名前からもわかるように、古くから漢方薬として用いられてきましたが、牡丹もやはり根の皮を漢方薬として使います。芍薬は鎮静、鎮痛剤として、牡丹は血の巡りを良くする薬として処方されるそうです
故宮の5月のカレンダー壁紙 2012
故宮の2012年5月のカレンダー壁紙
故宮博物院のサイトで毎月UPしている、
カレンダーの壁紙のシリーズ「小趣」。
5月は南宋の「蓮蟹図」。
オリジナルサイズは、
故宮博物院 → 紫禁城時空http://www.dpm.org.cn/shtml/115/@/9036.html#480
でダウンロードしてください。
ほかにも、いろいろな壁紙がダウンロードできます。
この壁紙は、待ち受けに使える小さいサイズもあります。
(あまりはっきりしませんが...)
故宮の2012年5月のカレンダー壁紙
故宮博物院のサイトで毎月UPしている、
カレンダーの壁紙のシリーズ「小趣」。
5月は南宋の「蓮蟹図」。
オリジナルサイズは、
故宮博物院 → 紫禁城時空http://www.dpm.org.cn/shtml/115/@/9036.html#480
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ほかにも、いろいろな壁紙がダウンロードできます。
この壁紙は、待ち受けに使える小さいサイズもあります。
(あまりはっきりしませんが...)
故宮のフリー壁紙 玉蘭花
玉蘭花は木蓮の花のことです。
ページを開いて、ひと目で気に入った壁紙です。
オリジナルサイズは、
故宮博物院 → 紫禁城時空http://www.dpm.org.cn/shtml/115/@/9036.html#480
でダウンロードしてください。
ほかにも、いろいろな壁紙がダウンロードできます。
玉蘭花は木蓮の花のことです。
ページを開いて、ひと目で気に入った壁紙です。
オリジナルサイズは、
故宮博物院 → 紫禁城時空http://www.dpm.org.cn/shtml/115/@/9036.html#480
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ほかにも、いろいろな壁紙がダウンロードできます。