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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「瓜瓞綿綿」... 瓜と瓞(小さな瓜のこと)が蔓でつながっているように、子々孫々の盛隆を願うデザインです。
瓜とはいってもデザインのほとんどは視覚的にわかりやすい南瓜(かぼちゃ)です。
上に蝶がデザインされていますが、これは瓞と同音なので小さな瓜を意味します。
瓜と蔓に蝶を加えて華やかな雰囲気のデザインは清朝に多いようです。

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”三多”、”福寿三多”と言われるデザインです。
石榴、桃、仏手柑(ブッシュカン)で、多男子、多寿、多福をあらわしています。

そしてその関連デザインで「三多九如」


九本の”如意”が輪を作って描かれています。

如意... とは、思ったように手が届く...という意味で 中国の孫の手のことです。
日本の孫の手のように現役ではなく、博物館でお目にかかるぐらいです。
日本では仏具としての如意を僧侶が手にしているのを目にすることがあります。
 


この九本の如意が輪を作ることによって福寿が”永遠に続く”ことをあらわしています。



結婚式によく見られる喜ぶと言う漢字を二つ会わせたデザインを「双喜」といいます。
これは、日本でも中華料理の食器などに使われているので、おなじみかもしれません。

その「双喜」は、鳥はカササギで、あらわされます。
カササギは中国語で「喜鵲」という名前。
この鳥を2羽デザインすることで「双喜」を表しています。

それには必ず梅が配され「双喜梅梢」といい、「梅梢」は「眉梢」目元に... という意味です。
「喜上眉梢」は喜びに目を輝かすという意味があるようです。

結婚式に使われるデザインです。


百合の花と仏手柑(ブッシュカン)、回紋(連続した模様)をモチーフにしています。百合の「百」で「百年」を、仏手柑で「長寿」を、連続した模様で永遠に続くことを表しています。「百年好和、福寿綿長」(白髪になるまで仲良く、福寿いつまでも)という意味になりますから、結婚式のお祝いに最適な、デザインですね。

仏手柑ですが、本当に仏様の手のような、そんな実がなります。季節の花 300というサイトにこの植物について、紹介されていますので、ぜひご覧ください。なんとミカン科の植物なのだそうです。



上のデザインは、サイトでご紹介するために、編集しているときに偶然出来上がったものですが、ちょうど、漆のお盆のようになったので、こんな感じの丸盆があったら、お祝いなんかに使いたいなぁとおもったので、この色で掲載することにしました。(探したらあるかもしれませんが..)
萬歳蟾蜍
カエル… というよりガマですが... 以前から、どうしてこういう動物をおめでたいデザインとして使っているのか…と疑問に感じていました
このデザインに使われているカエルは「蟾蜍( せんじょ)」といい、ヒキガエル、ガマガエルのことで、中国では月に住んでいるといわれています。

蟾蜍は、『抱朴子』という道教の古書には古来三千年生きると書かれており、
一万年生きるとの言い伝えもあり、長寿の象徴となっています。
そのため蟾蜍は長寿を意味するデザインに使われるのです。
そのデザインが「萬歳蟾蜍」と呼ばれるようです。

『抱朴子』では端午に捕まえられた万歳の蟾蜍が長寿によい食べ物として紹介されています。
「万歳蟾蜍」「千歳蝙蝠」「千歳霊亀」「千歳燕」を「肉芝」と言うそうで、
肉芝は不老長寿に利く「五芝」の一つだそうです。

蟾蜍は、毒を分泌するので、「五毒」の一つにも数えられていて
魔よけの「五毒」のデザインにも蟾蜍が入っています。
 (五毒の魔よけのデザインは別途ご紹介します)

まだこのデザインは、かわいいけれど...
やっぱり、カエルは、カエル.... ですよね。
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