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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「龍兵が配備につく日」(燕京歳時記)

五月二十三日を都では「龍兵が配備につく日(分龍兵)」という。五月から都では大雨がふる。それも轍の間隔の違いぐらいで雨が降ったりふらなかったり。だから人々は、雨の神が手下の龍兵を各地に配置してそれぞれに指令を出して雨を降らせているに違いないと思っていた。

宋の陸佃の『雅(ひが)』には、
俗に世間では五月を分龍といい、五月に降る雨を隔轍雨という。夏の雨はにわかにやってくる。雨を降らす龍にはそれぞれ分担があり、雨が降る場所と降らない場所のちがいは轍を隔てるほどのものであるという、そう言った意味である。
と書かれている。

「分龍」すなわち龍の配属ということばは宋の時代にすでにあった。日にちは違っていたが。宋代では四月二十日が小分龍で五月二十日が大分龍と言われていた。この日快晴ならその年は日照の年で、大雨なら大水の年だと言われていた。

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「爪染め」(燕京歳時記)

ホウセンカは透骨草のことである。また爪染め草(指甲草)ともいう。

花を咲かせる五月には女たちがこれを摘んで花をつき、つめに色をつけるのに使う。その紅色は骨まで染まり、一年を経てようやく色あせる。


「まくわうり」(燕京歳時記)

五月下旬にはまくわうりが旬となり、沿道を売り歩く姿が見うけられる。
旱金墜、青皮脆、羊角蜜、哈密酥、倭瓜瓢、老頭児楽などという種類がある。

「早生とうもろこし」(燕京歳時記)

都では五月に、目にも鮮やかなざくろの花が咲く。
五月に初めてとうもろこしが実ると、沿道ではそのれを「五月先児(わせとうもろこし)」といって売り歩かれる。

もっともはやい時期のはしりのとうもろこしは「真珠筍」といわれ、えんどう豆のようにして食べられる。

「悪月」(燕京歳時記)

「正月は善い月、五月は悪い月」と言うことわざがある。

『荊楚歳時記(けいそさいじき)』には
五月は俗に「悪月」といわれるが、それは忌みごとが多いからだ。寝台や敷物を日にさらしたり、屋根を修理したり、家を建てたりすることは忌み嫌われる。

と書かれている。

荊楚つまり湖北省のあたりと北京は相当隔たってはいるが、昔から同じような風習が伝わっている。


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