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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「関帝祭」(燕京歳時記)

六月二十四日は関帝をお祭りするのが習しだ。爆竹は新年のようにたくさん鳴らされる。
関帝は無病息災、とくに民に対してご利益がある。


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訳注:

関帝:三国時代の武将・関羽のこと。武神として信仰を集めています。
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「西瓜」(燕京歳時記)


六月初旬から西瓜は出だす。
三白、黒皮、黄沙瓢、紅沙瓢などの種類がある。

沿道では切り売りされているが、その形は蓮の花のようだったり、ラクダのこぶのような形であったりする。

暑さもかまわず歩いていれば、西瓜にありつくことが出来る。
暑気払にもなるし、二日酔いにも効く。
ゆえに私は西瓜を清涼飲料と呼んでいた。


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訳注:

蓮の花のような西瓜:
「梅のジュース」(燕京歳時記)

梅のジュースはすっぱい梅と氷砂糖を煮詰めたもので、バラやモクセイで香りをつけて、それを冷やしたものだ。
前門の九龍斎、西単の邱家のものが北京第一と言われている。


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訳注:

梅のジュース:原文では「酸梅湯」。中国の伝統的な清涼飲料で暑気払の飲み物。特に有名なのは琉璃廠の「信遠斎(しんえんさい シンユェンジャィ)」のもの。原料は、烏梅(梅の燻製)、桂花(木犀)、氷砂糖、蜜。材料を煮て、冷たくして供する。詳しくは「酸梅湯」を参照。

 
「氷のかちわり」(燕京歳時記)

都では初伏のあと、貧しい家の子供たちが氷を担いで売り歩く。これが氷のかちわり。

氷胡というのはだた、胡と核とはおなじ発音だから、氷の実という意味になっている。


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訳注:

初伏:夏至のあとの3回目の「庚(かのえ)」の日。4回目の「庚」の日を「中伏」、6回目の「庚」を「末伏」といいこの時期を三伏という。この時期が一年間で一番暑い時期といわれている。 詳しくは「三伏」を参照。
「てるてる坊主」(燕京歳時記)

六月は時として大雨が降る季節である。
雨空が続いて降り止まないときには女子供が紙で人形を作りそれを門の左側にかける。その人形がてるてる坊主。


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訳注:

てるてる坊主:原文では「掃晴娘」。意訳しててるてる坊主とした。
掃晴娘についてはこちらを参照。「夏の風物詩・掃晴娘
また、北京の伝説については「晴娘の伝説」を参照。

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