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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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死後三日目には、張り子の馬車などが焼かれ御霊送りの法要を行います。
この法要は鳴り物入りでにぎやかに執り行われますが、
これ以降出棺までは七日ごとの法要以外は静かに時を過ごします。


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人が亡くなって最初の儀式が枕経なので、枕経としましたが、
この場合は、納棺後の、正式な初めての儀式(読経)のことです。

死者は、最低でも五日、お金持ちの家なら七七四十九日家に安置され、
僧侶を招き、供養します。


~>゜)~<蛇足>~~
冠婚葬祭で使っている絵は『北京風俗図譜』からのものです。
今までにご紹介した絵は歳時記も含め
燕京雑考の北京風俗図譜にまとめてありますのでこちらをご覧ください。



家人がなくなると、喪に服します。
男性は、辮髪の周りの髪や髭をそらず、
女性は白い髪飾りのみを用います。
喪服は白で、粗末な作りのものを身にまといます。

祭壇を作り、訃報を発し、
仏教(禅宗)、道教、チベット仏教などの僧侶を招き死者のための儀式をおこないます。





家人がなくなると、門の両脇に貼られた「春聯」が白い紙で覆われます。
「春聯」には赤い紙に新年を迎えるにあたってのおめでたい言葉が書かれおり、毎年新年を迎えるときに張り替えますが、年中貼られていますので、こういった対応が必要です。

そして中にはには、草で編まれた日よけのようなもので小屋掛けをして、
弔問客を接待するための場所がを設けます。


~>゜)~<一言>~~
職人さんたちが忙しく小屋掛けしているのを、
子供たちが珍しそうにみているのが興味深いです。


以前、婚礼についてご紹介したので、今回は葬礼についてご紹介します。

日本では、黒が弔事のいろですが、中国では白が弔事を表し、
白事というと、お葬式のことになります。



死者は晴れ着に着替えさせ(死ぬ前に着替えさせることもあります)簡単な死者の寝床に移されます。
日本では、あの世への旅立ちということで昔の旅姿がかつては一般的でしたが、
中国では一番の晴れ着を着せるか、正装をさせます。

そして死者の足を「絆脚糸」という麻縄で縛ります。
これは悪霊が乗り移って悪さをすることを防ぐためです。
この糸は次に生まれるまで魂についているため、
中国では赤ん坊が生まれると、両足の間を切るような真似をするそうですが、それでようやく両足が自由になるのだそうです。

遺体の傍らでは、あの世への道を照らす灯がともされ、紙で作られたお金が旅路で困らないようにと燃やされます。

遺族が悲しみに浸る中、占い師が呼ばれ、葬儀の日程が詳しく決められます。


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