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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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金魚・おたまじゃくしの行商


いつも参考にしている、昔の中国の風俗を書いた本によると、春三、四月になると声高らかに、金魚やおたまじゃくしを売り歩く姿が見受けられたそうです。
天秤棒におたまじゃくしを入れた盥をぶら下げて、北京の胡同を、掛け声とともに売り歩いたようです。

「おたまじゃくしぃ!たにしだよ~♪」

盥は、三つ、四つに区切られ、金魚、おたまじゃくし以外に池や小川で取れた小魚やタニシが入っていました。

ちなみに金魚売は「ちっちゃい金魚!おっきい金魚♪」というような感じの売り声でした。(かなり意訳しました)

金魚は観賞用で、色々な種類の金魚が売られていました。おたまじゃくしもを金魚鉢などにいれて楽しみますが、本当の目的は緩衝ではありません。実はおたまじゃくしにはは「清熱」つまり、体の熱をさます効用がある薬でもあったのです。どうやって飲むのか...。「生きたまま水と一緒に飲み込む」ようです。白魚の踊り食いならぬ、おたまじゃくしの踊り飲み。最近でこそおたまじゃくしのしっぽに薬効のある成分があるとか何とか言いますが、それを昔の人たちは知っていたのでしょうか?大人たちは薬効があるからと、嫌がる子供たちに無理やり飲ませました。しかたなく、子供たちは目をつぶり、飲み込みます。その姿を想像しただけでも面白いですね。

一緒に売られているタニシも子供の体によいと買われたようです。確かにカルシウム・鉄分が非常に多く、さらにビタミンA・B2も多く含有しているとのことで体によさそうです。

この行商には、子供姿も多く見受けられたようです。両親が畑仕事をしている間に、その近くの池や小川でおたまじゃくしなどを取って売りにでるからでしょう。

春一番の雷が落ちると、おたまじゃくしの尻尾が取れるというとか。それを声高らかに売り歩く子供の姿、そして買ったおたまじゃくしをお邸の中で楽しみに見ている子供のすがたが思い浮かぶようです。
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