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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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扁額の「門」の文字

皆さんは「門」という漢字をご存知ですよね。扉の形の象形文字ですが、右と左は対照ではなく、右側をはねて書くこともご存知だと思います。はてさて、ところが北京の城門と故宮内の扁額の「門」の漢字、よく見てみると右も左もはねていないのです。果てさて、これはどうしてなのでしょうか。

かつて友達から「正陽門」の門の文字がはねていないのは、そこを出入りする皇帝の体を傷つけないためと聞いた事がありましたが、旧い北京についてQ&Aの方法で書かれた本にもそのことが言及されていました。

 昔、どの皇帝だったか、北京への出入りに南門である「正陽門」を使っていたが、あるとき、城門の名まえが書かれている扁額を見て、眉をひそめた。その文字を不吉に感じたらしい。門の文字がはねていることが気になったようだ。宮殿に戻るとすぐに正陽門の門の文字のはねを削らせてしまった。そのことにより、「正陽門」を使って出入りする皇帝が順調であることを願ったわけだ。それ以来、正陽門の扁額の門の文字ははねることなく書かれている。
 

 ここでは、北京の正門である正陽門にしか言及はされていませんが、前述したように、北京の城門のすべて、そして紫禁城の門の、すべての扁額の門の文字がはねていません。

 いつ頃からこのはねていない門の文字が使われるようになったのか、まだよくわかっていないようです。でも文字のはねている部分を嫌って、まっすぐにしたというのも面白い話ですね。


こちらは天安門の次の門にある、紫禁城に入る門「午門」の扁額


故宮の中の小さな門の名前が書かれた扁額
この門の文字も右側がはねていませんね。


☆ちょっと調べて見ました
 頤和園などの門も、門がはねていませんでした。が、明の十三陵のある陵の門の文字ははねていました。いろいろな門の名前の扁額を見比べてみると面白いかもしれません。

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