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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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「お年玉(圧歳銭)」(燕京歳時記)

色つきの糸を編んだ紐を銭に通し、これを編んで竜の形を作り、寝床の脚のところに置く。
これをお年玉という。
年長者が子供達にやるのもまたお年玉という。


訳注:
お年玉:中国語では「圧歳銭(ヤースイチィェン)」といいます。
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「年越しのお供え」(燕京歳時記)

年越しのお供えは金米をあらわす黄色い米と銀米をあらわす白い米を炊いて作る。
上に松柏という木の枝をさして、それに銭、棗、栗、竜眼、香木などを結びつける。
「破五」のあとにこれを下げる。


訳注:
「破五」は、新年の行事です。
「年を踏む」(燕京歳時記)

大晦日には家の中から門に到るまで、人が通るところすべてにごまの殻を撒き散らす。
ごまの殻を踏むことが「旧年を踏み、新年を迎える」という行事だ。
「除夜」(燕京歳時記)

都では、除夜(大晦日)を三十の晩と呼ぶ。
この日の早朝、皇帝は太和殿にお出ましになり、臣下の拝賀を受ける。
一般官僚は上司に正式な拝謁を行う。これを「拝官年」という。

上流階級の家では、先祖を拝んで、祖先の肖像画を掛ける。
夕暮れのあとは一家が揃って過ごす。
酒などがならび、明かりが煌煌と輝き、女子供は双六などをして遊び楽しむ。
夜も深まると空は一段と暗くなり、それにあわせるかのように爆竹はますます賑やかに鳴り響く。
このころに祭壇を設け、香を焚き、天界から戻ってくる神々をお迎えする。
そのあと人々は床に臥す。
起きるとすでに明くる朝、元旦だ。
朝日が窓にうつり、爆竹が聞こえてくる。
家族がそれぞれ年賀の挨拶をして新年を祝う喜ばしい雰囲気が家中にあふれかえる。
これは短時間のことではあるけれど、新しい一年を迎えたということになるのだ。

「天地のお供え机」(燕京歳時記)

毎年大晦日には、長テーブルを庭に置き、百神図を祭る。
百神図とは、天地三界の八百万の神を描いた絵のことだ。
この百神図の前に果物の砂糖漬、リンゴ、干し果物、マントウ、精進料理、正月用の餅などを並べる。
これを全供という。供物の上には草で作った八仙人や造花の石榴、紙の銭などを串刺しにして飾る。
これを供物花という。
神迎えのときに百神図は焼いてしまうが、供物だけはその後も飾っておき、引き続き焼香などを行う。
これは提灯祭りまで続く。
これを天地のお供え机という。



訳注:
八仙人:日本の七福神に似た中国の神様たち。男性7人、女性1人。

百神図:原文では「百分」ですが、わかりやすく百神図と意訳しました。

マントウ:中国語で「饅頭」。日本の饅頭とはことなり、中華まんの餡の入っていないものといったもの。中国の北方の主食になっています。

提灯祭り:中国語では「灯節」。お正月の行事。

喜神:吉祥の神

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