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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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栗、サツマイモ、中果、あめ、満州菓子、芙蓉菓子、飴かけ菓子、こさんざし


都の食べ物は季節と関係が深い。十月以降には、栗やさつまいもが出てくる。栗が出ると、黒砂でいり焼きにすると、甘くてとてもおいしい。灯りの下で読書をするときなど、これを剥き食べると特別おいしい。サツマイモは貧富を問わずみんな好きだ。特になにもせず、ただ焼くだけで、自然と甘くおいしくなる。山芋や里芋と比べると夜を救うに足りる、特別有用な食材といえる。中果やあめはいたるところに見られる。サチマという満州菓子は、砂糖、バターと小麦粉を混ぜて作ったもの。形はもち米のようだが石綿作りのコンロで焼くと四角くなる。甘くしっとりして食べるに値する。芙蓉菓子はサチマと同じようなものだが、違いは赤い砂糖が表面についていて、美しく芙蓉のように見えるからそういう名前がある。飴かけ菓子は、竹串にブドウ、山芋、海棠の実、サンザシの実などを刺し、氷砂糖でからめたものだ。歯ごたえがあって、冷たい。冬の夜、これを食べると、石炭の気(一酸化炭素)を取ることができる。こさんざしはさくらんぼの様だがそれより実が硬い。はちみつ漬けにするが、甘くすっぱい味がする。酒の肴に最適だ。これらはみな、都の季節のだべものだ。

『宸垣識略』によれば
前の明の時代には、冬至になるとお役人たちは甘い食べ物を一箱賜ったという。一箱に七種の菓子が入っていた。これを松のハイリカンというのだが、鄭以偉によるとハイリカンとはその文字についてもよくわからず、いったい何であるのか今ではわからないという。多分モンゴル語から来ているのかもしれない。

という記載がある。満州語から来ているサチマのようなものだろう。
『戒菴漫筆』の記載によると、
明の時代は四月八日にご門の外で役人たちにプロシャというものを賜った。

とあるが、このプロシャなるものもモンゴルの言葉だ。粽だとも言われている。極端な見方をすると今の夏の菓子のようにも思えるが、今となっては調べるすべもない。これらはサチマから連想したから書いたに過ぎない。

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