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燕京雑考@ブログ版
中国・北京の歴史、風習を紹介。一日一つを目指します。
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戊戌年十一月新旧対照カレンダー



使っている絵は、
雍正帝・乾隆帝の時代の宮廷画家・陳枚の『月曼清游図冊』から
『十一月「圍炉博古」」』です。
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小雪の七十二候は
 一候: 虹蔵不見(虹、蔵れて見えず)
 二候: 天気上騰地気下降(天気上騰し、地気下降す)
 三候: 閉塞而成冬(閉塞して冬を成す)
 虹を見なくなり、天気は良くても気温は下がり、重苦しい雰囲気の冬になる季節です。


 参考までに小雪の日本の七十二候は
  初候:「虹蔵不見」(にじかくれてみえず)
  次候:「朔風払葉」(きたかぜこのはをはらう)
  末候:「橘始黄」(たちばなはじめてきばむ)


~>゜)~<蛇足>~~
 小雪を比較すると、大陸である中国のほうが冬への進度が早いように思います。
今日(旧暦十月一日、11月8日)は「寒衣」、冬を前にしたお墓参りの日です。

はてさて、中国には「中国三大鬼節」があります。

1. 清明 (二十四節気)
2. 中元 (旧暦のおぼんと一緒)
3. 寒衣 (旧暦の十月一日)

大雑把にいうと、日本の 春秋彼岸とお盆にあたります。
「鬼節」: 鬼=霊魂、先祖の、御霊を祀る日です。
この日に、ご先祖参り=お墓参りをします。

その一つ「寒衣」です。


この日は「冬三月」(暦の上で冬の月の三月)の最初の日。
これから郊外に出向くのは厳しくなります。
なので冬を無事過ごしていただけるように、
冬のお衣装、冥途銭を墓前で焚くのでしょうね。
次にお墓参りするのは清明。半年以上過ぎてからです。

日本と比較すると...
 清明は、日本の春のお彼岸と変わりませんし、
 中元は、おぼんと変わりません。
 ちょっと違うのは「寒衣」でしょうか。
 



~>゜)~<蛇足>~~
 「焼包袱図」の画像は
 燕京雑考 目次>>北京民間生活彩図>>041:焼包袱図(包みを焼く図) から



~>゜)~<蛇足>~~
 香港在住の友人から、
 「こちらでは重陽が秋のお墓参り」
 と聞きました。
 詳しく調べたところ、北方の習慣だそうです。

~>゜)~<蛇足>~~
 10月31日に近いので、ハロウィン(萬聖日)と勘違いしないでください。
 全く別物です。
 


立冬の七十二候は
 一候: 水始氷(水、始めて氷る)
 二候: 地始凍(地、始めて凍る)
 三候: 雉入大水為蜃(雉、大水に入り蜃と為る)
 水も大地も凍り始め、雉を見かけなくなる季節です。


 参考までに白露の日本の七十二候は
  初候:「山茶始開」(つばきはじめてひらく)
  次候:「地始凍」(ちはじめてこおる)
  末候:「金盞香」(きんせんかさく)


~>゜)~<蛇足>~~
 雀は蛤になりますが、雉は大蛤(蜃)になるんですね...
 昔の人の想像力には感心してしまいます。

立冬の画像は百度百科から
戊戌年十月新旧対照カレンダー




使っている絵は、
雍正帝・乾隆帝の時代の宮廷画家・陳枚の『月曼清游図冊』から
『十月「文窗刺綉」』です。



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